
システムメモリーとは?
システムメモリーとは、コンピュータがデータを一時的に保存しておくための記憶装置で、メインメモリーやRAM(Random Access Memory)とも呼ばれます。CPUが現在処理しているデータやプログラムを一時的に保存する場所として機能し、この一時的な記憶領域のおかげで、CPUはハードディスクなどのストレージに比べてはるかに高速にデータにアクセスできます。
システムメモリーの役割
パソコンやスマートフォンなど、あらゆるコンピュータ機器に搭載されており、システムメモリーがなければコンピュータは正常に動作しません。電源を切ると保存されていたデータは消えてしまう揮発性メモリである点が特徴です。
システムメモリーとストレージの違い
システムメモリーとストレージの違いは、データの保存期間とアクセス速度です。以下の表に違いをまとめました。
項目 | システムメモリー | ストレージ |
---|---|---|
電源オフ時のデータ | 消える | 消えない |
アクセス速度 | 速い | 遅い |
容量 | 比較的小さい | 比較的大きい |
ストレージは、長期的にデータを保存するための装置で、ハードディスクやSSDなどが該当します。一方、システムメモリーは一時的なデータ保存に特化しており、処理速度を向上させる役割を担います。
システムメモリーの重要性
パソコンでは、複数のアプリケーションを同時に開いたり、容量の大きいファイルを扱ったりする際に、システムメモリーの容量が重要になります。スマートフォンでも同様に、ゲームや動画視聴など、多くの処理を行う際にシステムメモリーが重要な役割を果たします。システムメモリーの容量が不足すると、処理速度が低下したり、動作が不安定になったりします。
システムメモリーの仕組み
システムメモリーは、CPUが現在処理しているデータやプログラムを一時的に保存する場所です。システムメモリー上にあるデータはCPUが直接アクセスできるため、高速に処理できます。データの読み書きは、CPUからの要求に応じて行われます。CPUが特定のデータやプログラムを必要とする場合、システムメモリーにアクセスし、その情報を取得します。また、処理結果を保存する際も、システムメモリーに書き込まれます。
システムメモリーには種類があり、DRAMとSRAMが代表的です。
メモリの種類 | 特徴 |
---|---|
DRAM | 容量が大きく安価だが、速度はSRAMより遅い |
SRAM | 速度が速いが、容量が小さく高価 |
メモリの容量と性能の関係
一般的にシステムメモリーにはDRAMが使用されています。システムメモリーの容量が大きいほど、多くのプログラムを同時に実行できます。また、メモリーの速度が速いほど、データの読み書きが速くなり、処理性能が向上します。CPUとの連携は、バスと呼ばれるデータ経路を通じて行われます。バスの速度もシステム性能に影響を与えます。
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システムメモリーの増設方法
パソコンの動作が遅いと感じたら、システムメモリーの増設を検討してみましょう。手順はパソコンの種類によって多少異なりますが、基本的な流れは変わりません。まず、現在のパソコンに搭載されているメモリーの容量と種類を確認します。Windowsであれば、「設定」→「システム」→「バージョン情報」で確認できます。
次に、増設するメモリーを用意します。購入前に、パソコンのマニュアルやメーカーのウェブサイトで対応しているメモリーの規格を確認しましょう。種類を間違えると認識されません。メモリーの容量は、用途や予算に合わせて選びます。
増設作業を行う前に、パソコンの電源を切り、コンセントを抜いてください。ノートパソコンの場合はバッテリーも取り外します。静電気でメモリーが破損するのを防ぐため、金属部分に触れて体から静電気を逃がしましょう。
デスクトップパソコンの場合、本体の側面パネルを開けてメモリースロットを探します。スロットのレバーを開き、メモリーを斜めに差し込み、レバーを閉じれば固定されます。ノートパソコンの場合は、底面カバーの一部を外してメモリースロットにアクセスします。
手順をまとめると以下のようになります。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | 現在のメモリー容量と種類の確認 |
2 | 増設用メモリーの購入 |
3 | パソコンの電源オフ、コンセント・バッテリーの取り外し |
4 | 静電気除去 |
5 | 本体カバーを開けてメモリースロットを探す |
6 | メモリーの取り付け |
7 | カバーを元に戻す |
8 | 電源を入れてメモリーが認識されているか確認 |
増設後、パソコンの電源を入れてメモリーが正しく認識されているか確認します。「設定」→「システム」→「バージョン情報」で確認できます。認識されない場合は、メモリーが正しく取り付けられているか、対応しているメモリーかを確認してください。
増設後の確認
メモリ増設後、想定した容量が正しく認識されているかを確認することは重要です。メモリが正しく認識されなければ、増設の効果が得られません。確認方法はOSによって若干異なりますが、基本的な手順は共通しています。Windows10とWindows11では、以下の手順で確認できます。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | スタートメニューから「設定」を開きます。 |
2 | 「システム」を選択します。 |
3 | 「バージョン情報」をクリックします。 |
4 | 「実装RAM」の値で現在のメモリ容量が確認できます。 |
もし、増設したメモリが正しく認識されていない場合は、メモリモジュールがしっかりとスロットに挿入されているか、互換性のあるメモリを使用しているかを確認してください。それでも認識されない場合は、マザーボードの故障やBIOSの設定が原因である可能性があります。これらの場合は、専門家への相談をおすすめします。

システムメモリーに関するよくある質問(FAQ)
Q. システムメモリーを増やすメリットは?
A. システムメモリーを増やすことで、パソコンの処理速度が向上し、複数のアプリケーションを同時に快適に利用できるようになります。また、大きなデータファイルを扱う作業や、高画質の動画編集などもスムーズに行えるようになります。
Q. どれくらいの容量が必要?
A. 必要となる容量は、パソコンの使用用途によって異なります。インターネット閲覧や文書作成などの一般的な用途であれば、8GBで十分です。動画編集やゲームなど、より負荷の高い作業を行う場合は、16GB以上がおすすめです。
Q. メモリ不足の症状は?
A. メモリ不足になると、アプリケーションの起動や動作が遅くなったり、頻繁にフリーズしたりするようになります。「メモリが不足しています」といったエラーメッセージが表示されることもあります。
Q. メモリのエラーとトラブルシューティング
A. メモリにエラーが発生した場合、「ブルースクリーン」と呼ばれるエラー画面が表示されたり、パソコンが突然再起動したりすることがあります。メモリエラーが疑われる場合は、メモリモジュールを一度取り外し、再度取り付け直してみてください。それでも改善しない場合は、メモリモジュールを交換する必要があるかもしれません。
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